私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「プレステージ」

2007-06-10 17:49:37 | 映画(は行)


2006年度作品。アメリカ=イギリス映画。
19世紀末のロンドン、二人の奇術師アンジャーとボーデンは互いに腕を競い合っていた。そんなときアンジャーの恋人が脱出トリックの事故で死亡する。その原因がボーデンにあると思ったアンジャーは彼を憎み、二人の確執は激しくなる。
監督は「メメント」のクリストファー・ノーラン。
出演は「X-MEN」のヒュー・ジャックマン。「バットマン・ビギンズ」のクリスチャン・ベール ら。


冒頭にこの作品の結末を誰にも話さないでください、と掲げるだけあり、どんでん返しの結末が待っている。
個人的には、その結末に意外性を感じたというより、何だよそれ、って思ったというのが正直なところだ。
だが、その結末に不満を持たなかったのは見せ方が単純にうまかったからだろうと思う。伏線をしっかり張って見せていく形は実に様になっているのだ。
たとえば本作に実にトンデモな設定もあり、若干引いてしまう部分もあるのだが、そのトンデモ設定をうまく生かし、落ちに利用するのは実にうまい。
フェアな設定で、何とか観客をだましてやろうという監督の野心も伝わってくる。

マジックとマジシャンというガジェット、過去のロンドンの舞台設定も良くて、雰囲気もいい。
いくつか不満はあるものの、エンタメとしては充分楽しむことができる、そんな作品である。

評価:★★★★(満点は★★★★★)


制作者・出演者の関連作品感想:
・クリスチャン・ベール出演作
 「ニュー・ワールド」
・スカーレット・ヨハンソン出演作
 「ブラック・ダリア」
 「マッチポイント」
 「理想の女」
・マイケル・ケイン出演作
 「トゥモロー・ワールド」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『モモ』 ミヒャエル・エンデ | トップ | 「あるスキャンダルの覚え書き」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(は行)」カテゴリの最新記事